先日、医療介護系とはまた違う事業所でのスタッフ研修会でショートコーチングセッションを披露したのですが、これがなかなかの出来で 笑
実際自分でのどのような進めたのか検証したく、たまたま撮ってた動画を文字で書き起こしてみました。
たったの5分で、このような変革が起こせるのです。
ぜひ参考にしてみて下さい!
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私:「今、仕事上で抱えている、ちょっとした課題、困ってることって何ですか?」
クライアント様(以下、ク):「私の性格なんですけど、人に何かを伝えるっていうことが苦手。
注意をすることが苦手。」
私:「今の役職で言うと?」
ク:「主任です。でも、まだまだ・・笑」
私:「そういうことって、ありますよね。
注意するって良いことに対してじゃないので言いづらい、ってことありますよね。」
「例えば、どんな注意が言いづらいですか?」
ク:「(かなり言うのをためらって・・)相手にそこまで怒らなくてもいいじゃない、っていう…」
私:「そういったことは、実際にスタッフさんにお伝えしたんですか?」
ク:「本人に直接伝えるんじゃなく、ミーティングの場では言いましたね・・」
私:「なるほど、みんな共通の課題なんだよ、っていう意味でですね?
でもそれを通じて、肝心な人には伝わってますか?」
ク:「難しいですよね・・笑」
私:「それねー、あるあるですね。肝心な人が気づいてくれない、っていうね笑」
ク:「そうですね~笑」
私:「ちょっと視点を変えたいんですけど、
相手のどんな反応が怖いんですかね?」
「どうして、注意するのが嫌なんでしょう?」
ク:「うん・・・・・(沈黙)
そんなこと考えたことなかった・・・笑 そうですよね~」
「ま、言ってそれが本当に聞き入れてもらえるのか。
きっとその人にもその人なりの考え方があって、そうしてると思うので…」
私:「他には何か恐れてることってあります?」
「注意しづらいって、どういうことなんでしょうね?」
ク:「・・・・・・(沈黙)」
「難しいですね・・・笑」
私:「だって、心に何もブレーキが無ければ、こうした方がいいんじゃない、ってすぐ言えるわけじゃないですか。
でも、そこに何かわだかまりというか、ストッパーがあるわけですよね?」
ク:「そうですね、それを言うことによって、関係性が悪くなるというか…」
私:「他には何かブレーキになっていることってあります?」
ク:「注意して受け止めはするけど、きっといい気持ちはしないんじゃないかなぁ、と」
私:「うん、言われた側はね」
ク:「そうです。」
私:「じゃあまた視点を変えたいんですけど、それを逆に、相手がそれを言われて、
○○さんに言われて良かった、助かったと思ってもらうようにするには、
どんなふうにしたら良いでしょうね?」
ク:「言われて良かった・・」
私:「うん、言ってくれてありがとー!みたいな笑
逆に喜ばれるじゃない笑」
ク:「そうなったら言って良かったな、って思えますけど笑」
私:「そうそう。そうするためには、どんな関わりをしたら良いんだろう?」
ク:「・・・・・・
その姿を見てただ注意するだけじゃなくて、それまでのいきさつとかもあるでしょうから、
どうしたのか理由を聞いて、それから、
こういう時はこうした方がいいんじゃない?ってアドバイス的な?
注意じゃなくてアドバイスのような感じで・・笑」
私:「おーーー」
「注意っていうと、どうしてもネガティブなイメージがありますから、
まずはいきさつを聞いて、主任からのアドバイス。
そうしたら、ちょっと気持ちが違いますかね?」
ク:「そうですね・・笑」
私:「はい、ありがとうございましたー」
~拍手~
私:「ここまで6,7分話したと思うんですけど、ここまで話してみて、どうでしたか?」
ク:「話すので一杯一杯で忘れちゃいました笑
なぜだか自分で結論を出して・・何かすごい不思議な感じなんですけど・・笑」
私:「そう、私はこうしたら、って全然言ってないんですよね」
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以上です。
これだけでも、臨場感が伝わってくるのではないでしょうか?
私のしている質問の意図がお分かりになりましたか?
クライアントさんが、話しながら、重要なことに気づいたのが分かりましたか?
そして、「注意する」ということのとらえ方が丸っきり変わってしまったことが分かったでしょうか?
これが、机上の空論でない、本物のコーチングの力です。