この7月13日、9月13日の2回にわたり、平成30年度 長岡市地域密着型サービス管理者研修会「スタッフのやる気を引き出す職場づくり」というテーマで講演してまいりました!
両日とも80名近くの事業所管理者・リーダーが参加して下さり、関心の高さがうかがえました。
(ちなみに、介護職員の離職率が、全国平均で14.7%のところ、こちらの地域は5.2%。
「看護+介護」職員の配置人数が、従来型施設では、職員1人あたりの利用者数が2.2人なのに対して、新潟県は1.83人と、離職率が非常に低く、全国平均より手厚い体制をしいている。)
ご承知の通り、この介護業界において、人の安定定着と確保は喫緊の課題となっています。
そもそも、「人がどういう時にモチベーションが上がるか?」そして、「どういう時にモチベーションが下がるのか?」
この研修内でもワークでやりましたが、当然、「褒められた時」「認められた時」は嬉しく、やる気が高まりますが、「否定された時」「怒られた時」はやる気はガタ落ちです。みんなすでに知ってるんです。原理原則です。
なので、私が考える組織づくりは、「承認感」をいかに生かすか、その仕組みづくりができるかがカギとなっているのです。
特に昨今では、「内発的な動機づけ」をいかに発動させるか、が大事になってきています。
人には、「もっと役に立ちたい」「もっと自分の存在意義を確かめたい」「もっと充実感を感じたい」そんな思いを自然と持っているものです。
しかし、自分自身はそうなのに、他者にそれをしてあげる機会というのは、実際ほとんどない!
そう、つまり、現代では、普通に決まりきった業務をただやっていきましょう、と言って、モチベーションが上がることはほぼありません。
だ、か、ら、何らかの組織上の工夫をしなくてはいけないのです(無策は一番良くない)。
このような取り組みをする際に一番最初に聞くのが、「貴事業所はどこを目指しているのか?」ということ。
つまり、目指しているのが、「エクセレント(最上級)」なのか、「グッド(良い)」なのか、「普通」なのか、「そこそこ」なのか。
この基準設定で、どんな運営をするのか、どんなケアを提供するのか、その質、内容、コミットの度合いですら、変わってしまうのです。
だって、エクセレントな意識をもっているからこそ、スタッフに求めることもそうですが、運営側の関わり方、考え方もエクセレントにならざるをえない訳ですから(しかも、エクセレントを目指すことでようやくグッドくらいになれることに注目)。
よく、CS(顧客満足度)が大事だ、なんて話しがありますが、今はES(従業員満足度)がまず大事であり、もっと言えば、EF(従業員が楽しんでいること)がもっと大事である、と言われています。
なぜなら、実際のケアにあたるスタッフ側の心が満たされていて、楽しんでいなければ、安定したケアなど提供できないからです。
本当はどうしなければいけないか、頭では分かっているのです。しかし、昨今の人手不足や上への不満から、とてもじゃないけど、余裕をもった笑顔のケアなどできない、というのが本音ではないでしょうか。
今まさにそうですが、今後ますます人の問題(確保、定着、教育)は深刻になっていきます。私のいる地域でも、スタッフの動機づけを無視した運営をしている所では、人がまったく定着せず、経営が大変なことになっています。手を打つなら、「今」です。
長岡市の管理者の皆さま、この度は長時間にも関わらず、熱心なご受講、誠にありがとうございました!そして、運営の皆さま、2度にわたり、貴重な機会をありがとうございまいした!!
そのような人に着目した研修をご検討の施設様は、まずこちらにお問い合わせください!↓
info@medicaresolution.jp
組織づくりや教育に関しては、こちらの本が役立ちます!私も共著で執筆担当いたしました。