あの与沢翼氏の新刊、「お金の真理」がかなり売れているらしい。
実は私自身、書店で新品で本を購入するということは本当に久しぶり(たいがいメルカリやAmazonの中古本)、というぐらい、立ち読みして即買いであった。
こういうレビューを書くのも珍しいのだが、そのぐらい、これは皆さん読むべきだなと感じ、ペンを取っている。

与沢氏というと、世間一般的にはネガティブな印象の方が強いのではないか笑
しかし私は結構好きで、初期の2作はよく読み、感化された。
しかも、この本にも書かれているが、近年は海外移住し、今までの金満的なキャラとはまったく別人のような姿となり、発信を行っている。YouTubeなんかもかなり面白い。
なので、色眼鏡を外して、安心して読んでみると良いだろう笑
この本では、大げさなことや煽るようなことは一切書かれていない笑 逆にいい意味での現実路線や、無駄を省くこと、そして、社会システムの“カモ”になるな、と説いている(ハニートラップ、と言っているか)。
折しもこのコロナの状況になり、経済状態の悪化は著しい。そうでなくても、医療介護、特に療法士業界を中心に、望む望まないに関わらず、自身のマネー面も見直さなくてはいけなくなっている。
かくいう私も、この何年かをかけて少しずつ、投資、そして支出の見直しや整理を行ってきた。
「増やす」観点も大事だが、「出る」ものを減らし、整理していくのが、年間何万円かでも、とても手っ取り早いのだ。
この本でもそんなことに触れられている(ケタは全然違うが、、笑)
また、そのための今回の肝は、「個人会社を持つことは絶対条件である」の章ではないだろうか。

これは、氏の処女作である「スーパー フリーエージェント スタイル」がまさにそうだが、ちょうどその頃の機運で私も起業した経緯がある。
つまり、これからの時代、あくまで最小単位での「自分株式会社」化することが、税制上も、仕事的にも、また意識の上でも、必要不可欠である、ということだ。
(実際、芸人さんやアーティスト、スポーツ選手など、「個人会社」形態にしている人は本当に多い。)
いわばフリーランス(自由業)となり、様々な仕事から収入の入り口をつくること。
しかも、投資などもしていく中で、捕らぬ狸というか、「期待値を下げる」ことを説いている。確証バイアスにより、都合よく解釈し、妙な期待をしてかかるから、違う結果がくると落胆してしまう、と。なら最初から無いものとして期待しないという、割り切ったマインドセットを提言していた。
とにかく、良くも悪くも、私たち常人では味わえない世界(アップダウンも込みで)を見てきた氏だからこその話には説得力があったし、頭の良さもうかがえた。
また、前述したが、とても地に足のついた現実的な話をしつつ、基準を大きく引き上げてくれる内容だと思う。
こんな時代だからこそ、あなたの仕事そのものの発展を考えつつ、実生活の基盤を今一度見直すべきだろう。また次にどんな世界的な危機が訪れないとも限らない。
ぜひこの書籍を今すぐ読まれることを心からお勧めしたい。
また、前述したこれらはそれぞれ2012,13年の本だが、個人としていかに動くか、ということを学ぶことができる。中古もかなり安いので、読んでみるといいだろう。
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